- ペアが弱いからダブルスが勝てない…
- 自分より弱いペアに対して怒ってしまう…
こんな悩みを持っていませんか?
バドミントンのひきだしブログは最近(2021年2月)Twitterを開始しました
その中で『ペアが弱くて勝てない』と言ったつぶやきをよく見かけます。
そのつぶやきに対して「こう思う」「こうだと思う」と討論されているのをよく見かけたので自分も考えてみることにしました。
私も実力差のある相手とダブルスを組んでいました。しかし、結果としては高校総体に出場しました。
私も『実力差のあるペア』で頑張ってきた過去があるからこそ語れることがあるのではと書いてみました。
- パートナーが弱かったらどうするべきなのかが分かる
- 試合の運び方が分かる
- メンタルコントロールについて分かる
今回は戦術的な考え方というより気持ちの運び方などをメインに書いています。自分の持論をお話しすることになりますが、是非参考にしてください。
バドミントンのダブルスはペアのミスを許す『発想の転換』
ペアのミスを怒る選手は本当にいい選手と言えるのでしょうか?
私はそうは思いませんし、ミスを許せない選手はあまりにも自分勝手だと感じます。
バドミントンのダブルスでのミスは『2人のミス』です。
なぜなら、バドミントンのダブルスではサーブもサーブレシーブも交互ですよね。
必ず打つタイミングは平等にあるわけですから、ラリーに参加しないことがほとんどありません。
何かしら(レシーブやサーブ)でラリーに参加するわけですから、戦術を立てればミスを防ぐことができるはずです。
このように考えることができるようになれば『100対1でペアの責任にする』思考はなくなるはずです。
ペアのミスを考えるより次に点を取る
- 決め球をミスした
- セッティングの時にミスをした
このように大事な時にミスをされるとガックリします。
もちろん、それは勝負だからであって『勝ちたい意思』があれば必ず芽生える感情です。
しかし、大切なのは『切り替えること』です。
バドミントンはラリーポイント制です。点数を取って取られての繰り返しです。
最後は何かしらのミスで終わるわけですから、ペアがラリーの最後のミスをしても『切り替える』ことが大切です。
ダブルスはもっと試合の『流れ』を意識しよう
- 点数が連続で取られて徐々に離されている
- 自分たちが攻撃しても決めきれない
皆さんは『試合の流れ』を意識していますか?また、冷静に『今は流れが悪い』と感じることはできますか?
バドミントンが強い選手は『悪い流れの切り方』を知っています。
実はこの『悪い流れの切り方』こそダブルスに必要不可欠なのです。
先ほども述べたようにバドミントンはラリーポイント制で、点数を取って取られての繰り返しです。
その試合の展開に置いていかれないように、流されないように『すばやく悪い流れを切る』ことが求められます。
悪い流れを切る方法
悪い流れについてなんとなく分かっていただけたましたか?
ではどのようにすれば『すばやく悪い流れを切る』ことができるのでしょうか?
私が試合中の流れが悪い時に使う方法です。
ポイントは『声がけ&深呼吸&間』
皆さんは意識してペアに『声がけ』をしていますか?
声をかける目的は『ミスをしてもいいんだよ、思いっきってプレーしていこう』という気持ちを提示することです。
- ミスしたら「ごめん!」
- ペアのミスには「ドンマイ!次いこう!」
- 決めたら「ナイス!ありがとう!」
ポジティブな言葉をかけることで『ペアの雰囲気』が明るくなります。
大きな声ではっきりと伝えるようにすれば嫌な気持ちになりません。
ペアの最大の力をひきだしてあげるのは組んでいるあなたの力です。
『深呼吸』して冷静になると頭が冴えてきます
悪い流れの時は『焦って周りが冷静に見えなくなる』ことがほとんどです。
ペアが焦ってミスを連発している時は、まずは深呼吸して落ち着かせましょう。
もちろん、ペアのメンタルをサポートしてあげるのは一番近くにいるあなたの役割です。
- 「大丈夫、大丈夫!」
- 「バック前が空いてるから狙ったらいいかも!」
- 「落ち着いていこう!」
常に冷静に、深呼吸して『次!次!』と切り替えましょう。
悪い流れを切るにはうまく『間』を使う
悪い流れを切る方法としてラリー間の時間を長くすることがあります。
- 靴紐をくくり直す
- シャトルを変える
- ペアと少し作戦会議をする
すぐにラリーを始めるのではなく、少し間を置くことでリズムが出てくることがあります。
この少しの間を取ることも『流れを変化させる』方法の一つです。
試合に集中できる環境をお互いに作る意識が大切
バドミントンのダブルスは『環境づくり』が大切
バドミントンはダブルスに限らず『バドミントンだけに集中できる環境』があれば試合で最大の力を出せます。
例えば、
- ペアが怖い→ミスを恐れてしまう・萎縮してしまう
- ペアが声をかけてくれない→自分も声をかけることができず萎縮
ペアの機嫌を伺う必要があったり、バドミントンのプレー以外に気を遣わないといけないとマイナスにしか作用しません。
逆に、
- ペアがたくさん声がけしてくれる→明るい気持ちで前向きに試合が楽しめる(=実力発揮)
- ペアがたくさん会話をしてくれる→作戦が明確になってスムーズに動ける
このようにペアで良い環境を作ろうとすれば必然とバドミントンが楽しめますし、自分たちの良さを発揮していくことができます。
ペアが怖い場合は?
どんなに自分が意識的に良い環境を作ろうとしてもペアが歩み寄ってくれないこともあります。
私は、そんな人と組む機会があれば『自分だけでも良い環境を作ろうと努力』します。
- ペアが話しかけてこない→自分から話しかける
- 自分(私)がミスしても声をかけてこない→「ごめん!」とはっきり声をかける
私の性格上可能なことかもしれませんが(笑)かといって相手に萎縮する必要はありません。
そんな人には気を遣わなくてOKです。とにかく『自分のペースを作る』そして『ペアも巻き込むこと』です。
まとめ バドミントンのダブルスで勝つ試合運びと考え方で弱いペアでも勝利を
- バドミントンのダブルスで『ペアのミスを許せないのは思考の問題』
→バドミントンのダブルスでのミスは『2人のミス』
- ペアのミスを考えるより次に点を取る
『勝ちたい意思』があれば必ず芽生える感情→大切なのは『切り替えること』です。
- ダブルスはもっと試合の『流れ』を意識しよう
- ポイントは『声がけ&深呼吸&間』
- バドミントンのダブルスは『環境づくり』が大切
今回は戦術的なことよりも考え方や試合運びの方法をご紹介しました。
バドミントンを楽しみたい、勝ちたいと考えているならペアに対して敬意を持って取り組むことがマナーです。
『弱いから勝てない』ではなく『弱いならどう勝つか』を考えるようにしましょう。